街に流れる音楽に緊張する私

街を歩いていて、楽しい感じの音楽がどこからか聞こえてくると、

私はにわかに緊張します。

それは、音楽にのって歩いてしまったらどうしようとの不安からです。

もし音楽にのって歩いているところを他人に気付かれたら、

「見て、見て!あの人、いい歳して!」とか言われて、恥ずかしいったらありゃしないので。

 

「音楽を意識しないようにしよう」と思えば思うほど、音楽のリズムに呑まれそうになります。

なんだかロボットのような歩きになり、それ自体かなり恥ずかしい状態です。

 

特に警戒すべきは、クリスマス前。

ジングルベルだの、赤鼻のトナカイだの、

あと名前は知らないけどよく聞くメロディーがどの店からも聞こえてきて、

「さあ、のってみろ」と唆されてるような気がします。

それにのってしまったら、ただの浮かれた奴になってしまう。

その時期は非常に緊張します。

 

で、音楽が聞こえた時の私の対処法は、

「歩いている途中でリズムをわざと変える」というものです。

「音楽? 気になってません。歩くリズムが変わった? 気が付きませんでした。」

ということを示しているつもり。

 

でも、リズムを変えていることが他人には奇妙に映っているかもしれない。

「あの人、歩き方が変じゃないか?」って。

そうすると、自分の工夫は全くの逆効果になるので、それは恐ろしいのですが。

 

今のところ他に有効な手立てを思いつかないので、

きょうも私は音楽に怯えつつ、変なリズムで街を歩いています。