日常生活の役に立たない数学の必要性

 

きのうの続きみたいになりますが。

私のように数学が苦手な人(特に高校生の頃)は往々にして、

「ベクトル(あるいは三角関数微分積分…)なんて役に立つのか?」

などど考えてしまいます。

その種の問いに対して、

「ベクトル(あるいは三角関数微分積分…)は〇〇分野には欠かせない」

といった回答がなされます。

 

でも、上の問答は噛み合っていません。

なぜなら、上の問いの趣旨は、

「数学なんて日常生活を送る上で役に立つのか」というものであり、

「数学はどういう分野で役に立つか」を聞いているのではないからです。

 

上の問いに対するまっとうな答えは、

数学自体は日常生活の役に立たない」ではないかと思います。

算数ができないと生活に困りますが、数学はできなくても生活に差し支えない。

現に、社会人になってから生活の上で使ったことがない。

 

では、なぜ数学を学ぶ(学ばねばならない)のか。

それは、論理的に考える力を養うためなのでしょう。

論理的に考える力は、社会生活において必要な力。

だから、順序立てて考えを積み上げていく訓練を、数学を通じてやっている。

今なら、こういう風に考えられます。

 

もし私が数学の教師だったら、

論理的に考える力が身についたかどうかを試すために、

テストには計算問題など出さず、証明問題ばかり出すかもしれません。

きっと、生徒から忌み嫌われることでしょう。